スクラバーとは、排ガスや有毒ガスなどを大気に放出できる状態に処理する装置のことです。排ガス処理装置、または洗浄塔システムと呼ばれることもあります。処理方法にはいくつかの種類が存在しますが、一般的な方法は吸着・水洗浄・薬物中和の3つです。また、スクラバー本体の種類は、湿式と乾式の2つに分けられます。

湿式では水膜など湿り気のあるものを使用し、気液接触を100%実現した製品などがあります。スクラバーは、工場で発生した粉塵・有機溶剤・悪臭などが、そのまま大気に放出することで生じる近隣住民への健被害を防止するために存在しています。特に粉塵や有機溶剤は人体に有毒な健康被害をもたらす可能性があるため、そのようなものが発生する工場では適切に処理できる装置が必要不可欠です。一般的にスクラバーを用いることが多い現場は、鋳造・製薬・化学・ゴム製品加工の工場です。

鋳造工場では粉塵混じりの排ガスや、レジンを含むアンモニアなど強烈な臭気物質が生じます。製薬工場では漢方薬の臭気、化学工場ではあらゆる有害物質と臭気物質、ゴム製品加工工場では粉塵や有機成分を含む排ガスが発生することがあります。スクラバーは工場で発生する排ガスに含まれる物質や成分に合わせて製造・改良されているため、製品としての種類は複数存在しています。基本的には有毒・臭気のある物質を処理する機能を持ちますが、ガスの種類によって適した製品は異なります。

排ガスの性質や含有成分は工場で扱われるものや製法によって違いがあるため、排ガスの特徴を考慮したうえで、その処理に有効な製品を選びましょう。